すまいるポスト

untitled

コラム

親を見送ること ①

こんにちは。ライターの“ほき”です。

今日は、親が亡くなった時、私が葬儀社を決めた時のことを中心にお話しようと思います。そもそも、親がそれ相応の年齢になったら、いざと言う時に慌てないように、子供は取り合えずの準備をしておくのが良いのでしょう。しかし実際には、元気にしている親を見ていると、葬儀のことなど非現実的だし、「こんなに元気なのに縁起でもない。まだまだ先でもいいや」と考えてしまうものです。

けれど、現実的な死というのは、意外と突然やって来るもののようなのです。

私の父が亡くなったのは8年前、84歳でした。急性の病気が原因でした。救急車で運ばれた病院で一命を取り留めたものの、闘病生活は3ヶ月弱で終わりました。「3ヶ月もあったのなら、突然ではないでしょう?」と思われるでしょうね?確かにその通りです。でも、何とか回復してくれることを願い信じて、看病をしているわけですから、葬儀のことまで考える気持ちも余裕も無い、というのが家族というものかもしれません。少なくとも私はそうでした。

けれど、さすがにしばらくして、いよいよ本当に迫ってきたのだと感じ、私はある葬儀社を尋ねました。そこは、それより15年前に祖母が亡くなった時に、父が段取りをした葬儀社で、私には他に思い当たる所もなかったのです。近いところにセレモニーホールがある街でもありませんし。葬儀社の方に父の状態や、祖母の時のことなどを話し、うちの宗派も伝え、段取りや費用について、いろいろ説明を受け、式が行われるホールや家族が休める控え室、シャワー室なども見せてもらいました。

パンフレットやホームページだけでなく、実際に見ておくことは、イメージが作りやすくなって、とても良いことだと思います。又、葬儀社に依っては会員になっておくと、割引特典などのサービスを設けているところもありますね。

とりあえず葬儀社を決めたことに、少しほっとしたことを、今も覚えています。

それから10日ほどの後に、父は息を引き取りました。私は、たとえ直前でも葬儀社を尋ねて、お通夜・告別式のおおまかな内容や段取りだけでも知っておいて良かったと思いました。

父が亡くなってしまった時は、その悲しみや、それまでの看病の疲れ(亡くなる日などは一睡もできないものです)等にはお構いなく、病院の手続きや葬儀の日程、関係者への通知や当面必要なお金の準備等々、急いでやらねばならない現実が押し寄せてきます。頭の中は台風が吹き荒れているようなものです。なので、葬儀社だけでも決めておけば、少しは精神的負担が軽くなるように思います。病院で亡くなった場合など、ご遺体の引き取りを速やかに手配できます。

本当は、複数の葬儀社を調べて比較して、より良いと思うところを選択しておけばもっと良いのでしょうが、実際にはなかなかそうはいきませんよね。

そして、その5年後に母が亡くなりました。父とは葬式の話をしたことはありませんでしたが、母とは父を見送った後に、何度か具体的に話をしたのです。父を一緒に送ったので、自然と母の方から「私の時はね・・・」と言い出すようになりましたし、私の方も気を張らず聞くことができました。

母は、家族とごく近しい親戚、そしてごく親しい自分の友人達、それだけでささやかな式にしてほしいと言いました。きっと、後に残る者に負担をかけないように考えてくれたのだと思います。 偶然、知り合いの人から教えてもらって、幸いにも小さな規模のアットホームな葬儀社を見つけることができました。母の望み通り・・・であったかどうかは、確認の仕様が無いのでわかりませんが、でも、母の言葉に添った葬儀ではあったように思います。

翌年、母の一周忌を終えた時、両親の見送りをすべて無事に終えた気がして、ほっとしたのと同時に、本当の淋しさが、体中に静かに広がって行きました。

現代は、いろいろな形のお葬式がありますね。次回は、そのことを交えながら、両親のそれぞれの葬儀で、私がどんなことを感じたか、考えたかをお話してみたいと思っています。

 

 

 

 

The following two tabs change content below.
ほき

ほき

関西在住、アラ60の女子です。3年前に両親の介護を終えて、今は月の内半分程仕事をしながら、趣味の合唱や美術展鑑賞、友人とのお喋りランチを楽しんでいます。
ほき

最新記事 by ほき (全て見る)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. messageImage_1493723673277 小坂谷さん画像

    コラム

    デジタル遺産

    行政書士の小坂谷麻子です。私は、新しいサービスなどが好きで、い…

  2. 高濱さん20190307 記事メイン a0002_001535_m

    コラム

    考えておきたい!老後の生活… ⑤

    〇 今年は負担が増します?!こんにちは。社会保険労務士・FPの高濱…

  3. つのさん20181019 記事メイン a0002_000162_m

    コラム

    人生に最も必要なもの・・・”人との繋がり”

    アメリカ ハーバード大学で75年間同じ人間を追跡調査するという前代未聞…

  4. 高濱さん20180920記事メイン PAK86_inakanonatu_TP_V

    コラム

    考えておきたい!老後の生活…②

    少し大きな視点で考えてみましたこんにちは。社会保険労務士・FPの高…

  5. 高濱さん20181023メイン a0960_003831_m

    コラム

    考えておきたい!老後の生活..③

    日本の社会保険制度は歴史があります!こんにちは。社会保険労務士…

  6. a1070_000157_m高濱さん2018Mar

    コラム

    『高齢社会!どう生きる?』②

    何歳になれば高齢者でしょうか?こんにちは!社労士・FPの高濱光暢で…

最近の記事

  1. ym20190314 メイン画像鳥と空 a1180_009312_m
  2. 高濱さん20190307 記事メイン a0002_001535_m
  3. 高濱さん記事メイン画像2090114 a0002_005956_m
  4. 高濱さん20181023メイン a0960_003831_m
  5. つのさん20181019 記事メイン a0002_000162_m

特集記事

  1. 登録されている記事はございません。
PAGE TOP